エイジングケア
様々な化粧品原料をご紹介します。
化粧品には、化粧品の土台をつくる成分、品質保持のための成分、美容成分が含まれています。自分に合った肌悩みの「美容成分」が配合されいている化粧品を使用して、美肌を目指しましょう。
※化粧品原料の代表的な効果に分けて紹介していますが、カテゴリ以外の効果がある原料もたくさんございます。
エイジングケアとは?
加齢に伴って、肌には様々な変化が起こります。エイジングケアとはこれらの進行をできるだけ遅くしたり、年齢相応の肌状態を保つケアのことをいいます。肌を劣化させる原因には、外的要因と内的要因があります。
外的要因 | 乾燥、酸化、紫外線(老化原因の約80%を占めるといわれています) |
内的要因 | 加齢、新陳代謝不良、ストレス、ホルモンバランスの乱れ |
エイジングケアはいつから?
一般的にはお肌の変化が起こりやすい、20代半ばぐらいから始めるのがいいと言われています。
しかし、スキンケアの場合、エイジングケアは年齢に応じた健康な肌を保つためのお手入れという意味ですので、始める年齢に早すぎるとか遅すぎるということはありません。肌悩みは、早めに対策したほうが改善されやすいです。自分の肌・年齢に合ったものを選び、使用していきましょう。
エイジングケアに有用な成分
▪ ナールスゲン
▪ マンダリンクリア
▪ クダモノトケイソウ果実エキス
▪ ヒラマメ種子エキス
ナールスゲン
美白 ハリ 弾力
表示名称 カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル 化粧品推奨配合濃度 0.005% |
京都大学化学研究所の平竹潤教授グループと大阪市立大学大学院の小島明子准教授グループとの共同研究の結果を基に、日本科学技術振興機構(JST)から支援を得て設立した両大学発・ベンチャー企業で、生産・販売中のエイジング・スキンケア化粧品の素材です。私たちの体の約20%を占めるタンパク質の構成成分であるアミノ酸とよく似た組成をもち、安定性を向上させたアミノ酸誘導体の一種です。ヒト皮膚の表皮細胞を活性化し、抗酸化物質としてよく知られるグルタチオンの産生を促進する機能があります。その内因性グルタチオンは、紫外線などによる活性酸素種の発生を抑制して、細胞の傷害などを抑える働きがあります。
ナールスゲン0.005%配合ジェル使用3ヶ月 |
50代男性(日焼け止めや他の保湿剤等の一切使用無し) (左)ナールスゲン3ヶ月使用 |
表皮に対して
・表皮細胞内グルタチオン生産増加
・表皮角化細胞増殖促進
・皮膚バリア機能の向上(イボルクリンなど)
真皮に対して
コラーゲン↑
エラスチン↑
ヒアルロン酸↑
HSP47 HSP70 ↑
※HSP:熱ショックタンパク質
ヒト皮膚に対して
・紫外線によるダメージの保護
・保湿効果の増大
・肌の弾力性の増加
・ハリ、ツヤの保持
・小ジワの防止
マンダリンクリア
キメ 皮膚バリア 保湿
化粧品推奨配合濃度 1.0% |
愛媛県産のマンダリンオレンジ(ポンカン)の成熟した果皮から抽出された成分です。角質層は肌の明るさを左右する光の通り道です。角質層を形成する角質細胞の表面が乱れていると、磨りガラスを通したように肌はくすんでみえてしまいます。マンダリンクリアは角質層一つ一つにハリを与えることで表面を整え、皮膚深部から肌の色として認識される光を増やすことにより、肌に奥行きのある透明感を与えます。また、水分保持や皮膚バリア機能の改善効果もあります。
※ 柑橘由来の光感作成分は含みません。
クダモノトケイソウ果実エキス
むくみ くすみ シワ 保湿
化粧品推奨配合濃度 1.0%(pH 4.5) |
クダモノトケイソウ果実エキスは、パッションフルーツの果実から抽出されたエキスです。パッションフルーツにはビタミンとミネラルがバランス良く含まれ、生食のほか、ジュースやジャムや香料などに多く用いられています。化粧品成分としては、紫外線や加齢により機能低下するとされる毛細リンパ管の形成を促し、表皮バリア機能を改善することで、むくみやくすみ、シワといった肌の老化症状の改善され、保湿効果も期待されます。
ヒラマメ種子エキス
毛穴 キメ
化粧品推奨配合濃度 0.5-3.0 %(pH 2.0-10.0) |
毛穴の開きは、過剰な皮脂分泌や加齢による皮脂組織のたるみ、異常なレベルまで加速した角化プロセスが毛穴周辺の有核細胞(内部に核をもつ細胞)の蓄積を促すことが原因と考えられます。レンズ豆由来のオリゴ糖が豊富なヒラマメ種子エキスは、皮脂の生成を抑え、毛穴の壁を硬化させる原因となる有核細胞の生成を抑制し、真皮のコラーゲン構造を再生することで毛穴のゆるみと歪みを抑えます。