防腐剤はどうしてスキンケア化粧品に配合されているの?

なぜ防腐剤を配合するの?
スキンケア化粧品は水分が多量に配合されており、油分や糖類などを配合しているものが多いため、もともと雑菌が繁殖しやすい性質を持っています。空気中にも私たちの肌にもたくさんの微生物が存在しているので、一度開封した製品には簡単に雑菌が混入することが考えられます。このように常温保管の機会が多いスキンケア化粧品は雑菌が繁殖しやすいのです。







品質を守ることはお肌を守ること
防腐剤は、化粧品が開封されてから使い切るまで、衛生的な品質を維持するために配合しています。防腐剤が配合されていることで、使用している製品に雑菌やカビなどが繁殖したり、変質したりしないようにすることができます。品質を安定させる成分はお肌を守るために必要なものなのです。

日本では安全性が確認され、許可された防腐剤だけが使えるポジティブリスト(配合可能成分リスト)制になっており、化粧品原料として安全性の確認された防腐剤が配合されています。
『防腐剤フリー』とは







『パラベンフリー』とは


パラベンは毒性が低く低用量で防腐効果を発揮
パラベンは防腐剤の中でも人体に対する毒性が低く、幅広い菌や微生物に対して効果を発揮するのが特徴です。80年以上前から使われており、安全性が実証されているため、食品の保存料としても使われている成分です。 また多くの化粧品において、パラベンは低用量で配合されています。ほんの少し配合するだけで防腐効果があるという点も、パラベンのいいところです。





不安な方はまずはパッチテストから
『防腐剤フリー』と同じく、『パラベンフリー』と表記された製品の場合もパラベン以外の防腐剤が配合されています。その場合、その防腐剤は配合量が多い可能性が高いのです。スキンケア化粧品に配合する防腐剤の量は多くなればなるほど肌への負担が増えてしまいます。ほんの少しで効率よく防腐効果を発揮するパラベンを配合した化粧品と、『パラベンフリー』でパラベン以外の防腐剤がたくさん入っている化粧品と、どちらがよいかの判断は人それぞれと思いますが、防腐剤だけでなくどんな成分でも人によってはアレルギー反応が出てしまうリスクがゼロではありません。そういったことを防ぐためにも使用する前にはパッチテストをおこなうことをおすすめします。
化粧品を安全に使うには
開封後はなるべく早く使い切り、保管方法にも気を付け日の当たる所に置いたり、蓋を開けっぱなしにしたりしないようにしましょう。


スキンケア化粧品の使用期限は『未開封で3年』
法律で、未開封のまま適切に保存し、3年経っても性質や品質が変わらない化粧品は、使用期限を表示しなくてもいいということになっているからです。つまり使用期限が書いていない化粧品は、基本的には未開封で3年ならもちますよということです。




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